介護支援専門員実務研修受講試験、一般的に言われるところのケアマネジャー資格試験ですが、その合格率が急激に低下しています。
このケアマネ試験、1998年度からスタートしていますが、初年度の受験者数20万人に対して、合格者は9万人。
44.1%と、半数近くの受験者が合格した計算になります。
ところが、前回(2006年度)のケアマネ試験では、13万人の受験者のうち、合格はわずか2万8千人。
合格率は20.5%という、狭き門となっています。
年度ごとの受験者数・合格者数・合格率に関しては、下の表をご覧ください。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 1998年 | 207,080人 | 91,269人 | 44.1% |
| 1999年 | 165,117人 | 68,081人 | 41.2% |
| 2000年 | 128,158人 | 43,854人 | 34.3% |
| 2001年 | 92,735人 | 32,560人 | 35.1% |
| 2002年 | 96,207人 | 29,505人 | 30.7% |
| 2003年 | 112,961人 | 34,634 | 30.7% |
| 2004年 | 124,791人 | 37,781人 | 30.3% |
| 2005年 | 136,030人 | 34,813人 | 25.6% |
| 2006年 | 138,259人 | 28,388人 | 20.5% |
この急激な合格率の低下の理由を考えます。
初年度は当然、有資格者の絶対数が必要になるわけですから、高い合格率になるというのは理解できます。
なので、最初の2年間の40%台という合格率は別として、それ以外の年度の合格率に着目してみます。
やはり、30~35%台という合格率が適当な数字なのではないかという印象を受けます。
ここ2年間での合格率の激減が異常なのです。
ケアマネの介護報酬単価改正の影響で、ケアマネ一人のケース数は減少し、介護保険の利用者は増加しているわけですから、 ケアマネの人数はより多く求められています。
そのため、あえて合格者数を低く設定しているわけではないことが考えられます。
もちろん、出題が実践的な問題が多くなり複雑化しているということも、ひとつの要因として考えられます。
もうひとつ、大きな要因は、介護職の受験者数の急増です。
医学などの専門知識に弱い介護職にとって、医学関連の問題の出題範囲の広さは、大きな障害となります。
看護師等の医師以外の医療職も、免除される問題数は15問となり、介護福祉士等の介護系国家資格保有者と変わりませんが、 免除される問題の質の違いが、介護と看護の合格率を分ける大きな違いとなります。
基礎的な学力において、看護師の方が高い傾向にあったり、実働時間や経験・知識も豊富であったり、それ以外にもさまざまな要因が考えられます。
さらに、解答免除のない国家資格を持たない受験者が増えていることも、合格を阻む大きな壁となっています。
それでも、介護職のケアマネジャー試験受験者が増加しているというのは、 介護職のキャリアプランとして、ホームヘルパー2級→介護福祉士→ケアマネジャーというルートが確立されつつあるということではないでしょうか。
介護の人間が増えたから、ケアマネジャー試験の合格率が減っている、なんて言われるのも介護の人間としては悔しい部分もあり・・・。
介護職のみなさん、ケアマネ試験がんばりましょう。